一生に一度の成人式…。
振袖を借りるか買うか、迷われている方も多いのではないでしょうか。
ところで、仮に振袖を買ったとして、
その振袖を成人式以外でどのように活用することができるのか、ご存じですか?
この、「活用方法」を知ったうえで考えると、
振袖を借りるべきか買うべきか、自ずと答えが出てきます。
本記事で詳細にご紹介していきますので、成人式の振袖選びで失敗しないためにも、是非参考にして下さいね!
目次
振袖を成人式以外で活用する6つの方法
振袖には3つの種類があります。
- 本振袖→袖の長さが約114cm
- 中振袖→袖の長さが約100cm
- 小振袖→袖の長さが約76cm
上記のように袖の長さによって分類されており、このうち、成人式の振袖には「中振袖」が用いられるのが一般的です。
では、中振袖は成人式当日に着用する以外、どのような場面で活用することができるのでしょうか。
活用方法を6つご紹介します。
成人式の前撮りに使える!
まず、成人式当日だけでなく、前撮りでも着用することができます!
当日はバタバタしてゆっくり写真が撮れなかったりするもの。
前撮りをすれば、綺麗な写真を残すことができ、一生の思い出になりますよ!
成人するまで大切に育ててくれた、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒にスタジオへ行って、
皆で写真を撮るのもおすすめです!
卒業袴とあわせられる!
大学や専門学校に通われている場合、卒業式で袴を着用する予定…という方も多いのではないでしょうか。
袴には、袖の長さが短い小振袖を合わせるのが一般的。
しかし、成人式で使った中振袖を合わせてもOKであることをご存知ですか?
小振袖と比べて袖が長い分、刺繍や柄がよく見えて華やかですので、
袴を着た周りの友人と良い意味で差別化を図れますよ!
妹がいる場合は共有できる!
妹さんがいる場合、姉妹で振袖を共有することができますね。
妹さんが「お姉ちゃんと全く同じものを着るのは嫌だ!」とおっしゃる場合には、
帯や小物を違うものにするだけでも、雰囲気がガラッと変わるのでおすすめですよ!
更に振袖は、いつか結婚して女のお子さんが産まれた際、
お子さんに引き継ぐことも可能です。
自分が着た振袖を、いつの日かお子さんが成人式で着る…。
世代を超えて愛用できるなんて、何だか感慨深いですよね。
結婚式に参列する際に着られる!
成人式に始まる20代。
ご友人の結婚式にお呼ばれする機会も徐々に増えてくることでしょう。
現代の女性の中には「結婚式へ参列=パーティードレスを着る」と認識されている方が非常に多いのですが、
実は振袖こそ、未婚女性の第一礼装なのです。
つまり、他の和装やパーティードレスなどの洋装と比べ、格式の高い衣装であると言えます。
また振袖は、見た目も美しく、その場をより華やかにしてくれるもの。
私自身も5名ほどの友人たちと事前に相談し、全員で振袖を着て結婚式に参列したことがありますが、
他のゲストの方から「華やかだね!」とお褒めの言葉をかけていただきましたし、
何よりも新郎新婦がとっても喜んでくれました!
更に、ご自身が結婚することになったとき、結納や両家顔合わせにて着用するものおすすめですよ!
花嫁衣装としても活用できる!
一般的に、花嫁衣装として用いられる振袖は、最も格式が高い本振袖です。
本振袖と中振袖の主な違いとしては、
- 袖の長さ(本振袖の方が長い)
- 裾の長さ(本振袖は、引きずるほどの長さがある)
- 身につける小物(本振袖の場合、帯周りに「花嫁小物」と呼ばれる小物をつけるなどする)
などが挙げられます。
しかし、結婚式は未婚で迎える最後の晴れ舞台であり、未婚女性の第一礼装である振袖を着用するラストチャンス。
中には、成人式で着用した思い入れのある中振袖を花嫁衣装として活用する方もいらっしゃるのです。
花嫁小物をはじめとする小物類のみレンタルして中振袖に合わせるだけで、花嫁衣装らしく華やかな仕上がりになり、
「同じ振袖でもこんなに違う雰囲気を演出できるなんて!」と、びっくりされる方も多数いらっしゃるほど。
なお、より本格的に活用したい場合、
呉服店にて中振袖を本振袖に仕立て直してもらうことも可能ですよ。
訪問着へ仕立て直せる!
訪問着は、未婚・既婚問わず全ての女性が着用できる和装。
折角の中振袖…結婚後も活用したいという場合には、
呉服店で訪問着へ仕立て直していただくという手もあります。
但し、訪問着は中振袖より袖が短く、袖を切る必要があるため、途中で柄が切れてしまうようなデザインのものは仕立て直しに向きません。
呉服店でプロからのアドバイスを受けたうえで、仕立て直すか否か判断されることをおすすめします。
活用機会の多いあなたは「買う」一択!
振袖を成人式以外の場面で活用する方法を6つご紹介させていただきましたが、ご覧になってどう感じられたでしょうか。
「たくさん活用できそう!」と感じられた方は、
借りるのではなく、買ってしまった方が断然お得です!
- 振袖を「借りる」場合の金額の相場→約10万円〜20万円
- 振袖を「買う」場合の金額の相場→約30万円〜40万円
振袖は、絞りや刺繍、デザインなどによって金額が大幅に変わってくるので、上記の相場はあくまでも目安ですが、
借りるよりも買う方が2〜3倍程度高くつくのが一般的。
しかし、成人式後も活用機会がある方であれば、
結果的に買ってしまった方がお得になると言えますよね。
また、振袖を借りる場合、お店に選びに行ったり、配送先はどこにするか(自宅にするか着付け先の美容院にするかなど)を考えたり、使用後に返却したり、何かと手間がかかります。
一度振袖を購入してしまえば、そういった手間も省くことができますよ!
振袖を買う際の失敗しない選び方とは?
活用機会が多い人は、振袖を買った方がお得。
「とは言っても、どんな振袖を選べば良いの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
成人式後も末永く活用するため、失敗の無い振袖の選び方を2つご紹介します。
トラディッショナルなデザインのものを選ぼう!
洋装ほどではありませんが、和装にも流行りがあります。
しかし、成人式を終えた後も様々な形で活用するのであれば、
モダンなものよりもトラディッショナル(伝統的)なデザインの振袖を選ぶことがおすすめ。
トラディッショナルな振袖は、飽きも来ませんし、
時代に左右されることなく着用することができるからです。
また、色味についても、派手な色より落ち着いた色のものを選んだ方が、
年齢問わず着用することができるでしょう。
「花柄」「古典柄」は汎用性が高い!
振袖の柄には様々なものがありますが、大きく分けると
- 桜・牡丹・辻が花などの「花柄」
- 扇・熨斗・松竹梅などの「古典柄」
- 丸や三角などの図形で構成された「幾何学模様」
の3種類があります。
結論から言うと、成人式後の活用のことを考えた場合、
花柄もしくは古典柄の振袖を選んでおいた方が失敗がありません。
近年人気の幾何学模様は、花柄や古典柄とは違い、
見る人によっては「モダン」「奇抜」「派手」などの印象を受ける柄です。
例えば結婚式に参列する際、奇抜な振袖を着ていってしまうと、
あくまでも主役は花嫁であるにも関わらず、自分が目立ちすぎてしまう可能性があり、あまりふさわしいとは言えません。
一方の花柄や古典柄は、いわば王道の柄。
更に、一例ですが
- 牡丹の柄=幸福や富を象徴する
- 貝合わせの柄=夫婦円満を象徴する
など、柄自体におめでたい意味が込められており、そういった意味でもおめでたい場で活用するのにふさわしいと言えます。
花柄・古典柄の振袖は、非常に汎用性が高いのです。
こんな人には「借りる」がおすすめ!
これまで、
- 振袖の活用機会が多い人は、成人式の際に買った方がお得である旨
- 振袖を買う際の失敗しない選び方
などをご紹介してきましたが、逆に「成人式の振袖を借りた方が良い」のはどのような人なのでしょうか。
成人式以外に活用機会が無い人
まず、先に挙げた振袖の6つの活用方法を一読し、
「自分は成人式以外であまり着る機会が無さそう…」と感じられた方は、借りた方がお得。
前述のとおり、買うよりも借りた方が金額的に安く済むからです。
年齢や流行に合った振袖を着たい人
- 振袖を活用する機会は多そうだけど、折角ならその都度違うデザインのものを着たい!
- 年齢や流行に合った振袖を着たい!
このような方にも、借りることをおすすめします。
着る度に選ぶ楽しさが味わえるのも、振袖を借りることの大きなメリットであると言えますよね。
保管が面倒臭い人
振袖を買った場合、長く活用するには綺麗な状態で保管することが何よりも重要です。
- 汚れたら専門店でクリーニングしてもらう
- しわにならないよう、正しく振袖をたたむ
- 湿気が少なく直射日光の当たらない場所で保管するなど、虫食いや湿気から振袖を守るため工夫する
上記のように、振袖の保管には多少の手間がかかります。
慣れてしまえば簡単なのですが、
- なんだか面倒くさそう…
- 綺麗な状態をキープする自信が無い…
と感じる方は、使用後はお店に返すだけで保管の手間がかからない「レンタル」を選ばれた方が良いかもしれません。
まとめ
「成人式以外で振袖をどう活用するか」を知らずに、
成人式の振袖を買うか借りるか迷われている方、意外と多くいらっしゃいます。
本記事でご紹介したとおり、振袖の活用方法を知ったうえで考えれば、
買うか借りるか、自然と答えが出てくるはずですよ。
成人式の振袖は、買うにしても借りるにしても、決して安いものではありません。
だからこそ失敗が無いように、本記事の内容を頭に入れつつ、
- 買うか借りるか
- どのようなデザインの振袖を選ぶのか
など、よく考えてみて下さいね。