生のままで食べても美味しく、手軽に栄養を摂取できる「野菜」。
私たちの生活に欠かせない存在で、毎日口にするものですが、
どのような洗い方が正しいのか、ご存じですか?
「これまで何となく洗っていた…」など、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、野菜を正しく洗う方法、
そして、最近注目されている洗剤や重曹を使った洗い方などをご紹介していきます。
目次
野菜を正しく洗おう!
そもそも何故、野菜を正しく洗う必要があるのでしょうか。
その理由を踏まえたうえで、基本的な野菜の洗い方をチェックしてみましょう。
野菜を正しく洗う意味
私たちが普段野菜を目にするスーパーにおいて、
野菜は袋やパックに詰められていることが多いですよね。
整然と並べられて販売されていることもあり、一見するととても清潔に見える野菜。
しかし、実際には、
泥や虫が付いている
目には見えない農薬が付いている
かなり稀だが、食中毒菌が検出される
といったことがあり得ます。
こういった汚れや異物、菌などを体内に入れないためにも、
野菜を正しく洗うことはとても重要であると言えます。
野菜の基本の洗い方
野菜を口にする前に、しっかり洗うことの重要性について、お分かりいただけたと思います。
それでは、具体的にどのように洗えば良いのでしょうか。
結論を言うと、野菜は水で洗うというのが最も基本的且つ一般的な方法です。
しかし、2つの注意点があります。
まず、野菜はボウルに溜めた水ではなく、
蛇口から出てくる流水を使って30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。
ボウルに溜めた水に野菜を浸すと、その水自体が汚れてしまうため、
綺麗な水道水を使って流すというのがポイントです。
水道水の勢いによって汚れを押し流す効果も期待できますよ。
野菜は、種類によって形が全く違うもの。
よって、野菜ごとに適切な方法で洗ってあげる必要があります。
- ブロッコリー・カリフラワー
房の間に汚れが溜まりやすいので、小分けにして指で汚れを押し出すように洗う - レタス・キャベツ
1枚ずつ葉を洗うことで、葉の間の汚れもしっかり落とす - きゅうり・トマト
ヘタやいぼなど、でこぼこしたところの汚れを指先でかき出す - じゃがいも・人参
ゴツゴツした部分の汚れは、ブラシなどを使ってこすると良い
一例ですが、上記のように洗うと良いでしょう。
少し水にさらしただけで終わらせてしまっていた
といった方は、一度野菜の洗い方を見直してみて下さいね。
野菜を洗剤や重曹で洗うのは正しいの?
ところで、身近に洗剤や重曹で野菜を洗っている方はいらっしゃいませんか。
普段水で野菜を洗っている方からすると違和感があるかもしれませんが、
実は洗剤や重曹で野菜を洗うことは、決して誤った方法ではないのです。
かつて、野菜の出荷基準が今よりも甘く、多量の泥や農薬が付着した野菜が販売されていたころ、
野菜を洗剤で洗う、というのは極めて一般的な方法でした。
出荷される野菜が徐々に衛生的になっていき、「野菜は水洗いする」という人が増えた今日でも、
給食センターなどに厚生労働省から配布される「大量調理施設衛生管理マニュアル」には、
生野菜を提供する際は洗剤で洗うようにと記載されています。
普通の食器用洗剤でも洗うことができるのですが、近年、野菜専用の洗剤が生み出されるなどしたこともあり、
「野菜を洗剤で洗う」という方法が再度注目つつあるのです。
重曹における野菜の洗浄効果に関しては、洗剤のそれと比べると、化学的根拠が乏しいのが現状。
しかし、
重曹は簡単に入手でき、気軽に試すことができること
これらの理由から、重曹を野菜洗いに使っている方は多くいます。
食用の重曹であれば身体に害も無いですし、試してみる価値は大いにある!と言えますね。
洗剤や重曹を使った野菜の洗い方を紹介!
野菜は洗剤や重曹を使って洗っても問題無い、ということが分かりましたが、具体的にどのように洗えば良いのでしょうか。
洗剤や重曹を使った野菜の洗い方をご紹介していきます。
食器用洗剤を使った洗い方
まずは食器用洗剤で野菜を洗う方法をご紹介します。
- 水を入れたボウルに洗剤を一滴程度垂らす
- 数分間つけ置きする
- ボウルから取り出して流水で30秒以上すすぎ、しっかり洗剤を落とす
ポイントは、洗剤を入れすぎないようにすること。
多量に入れると泡が立ち過ぎてすすぐのが大変になりますので、一滴程度で十分です。
また、具体的に何分間つけおきして良いか、というのは使う洗剤にもよりけりだと思いますが、
一例として花王の洗剤”キュキュット”には
「5分以上つけおきしないように」と明記されていますので、参考にすると良いでしょう。
なお、ほとんどの食器用洗剤が使用可能ですが、成分の関係でまれに使えない商品もありますので、
洗剤容器の裏側の注意書きを一読してみて下さい。
用途の項目に「野菜」と記載されている洗剤
であれば、安心して野菜洗いに使用することができますよ。
重曹を使った洗い方
続いて、重曹を使って野菜を洗う方法についてです。
- 大きめのボウルに水を入れ、小さじ1程度の重曹を溶かす
- 野菜を30秒程度浸す
- ボウルから取り出して流水で30秒以上すすぎ、しっかり重曹を落とす
重曹の場合、長時間浸すとビタミン等の栄養が溶け出してしまったり、
野菜の風味が損なわれる可能性が出てきたりする原因になるので、30秒程度で十分です。
食器用洗剤を使用したとき同様、しっかり洗い流してから食べるようにして下さいね。
野菜用洗剤を使った洗い方
最後に野菜用洗剤を使った洗い方について触れていきます。
先に述べたように、野菜を洗うことに特化した洗剤が注目されている近年。
野菜用洗剤には
水溶液タイプ
スプレータイプ
の3タイプがあり、使い方もそれぞれ異なります。
また、天然由来の成分で作られたものが多く、
口に入れても安心であるいう点が、野菜用洗剤の大きな魅力。
野菜をより安全に食べたい!という方は、試してみる価値のある商品だと言えます。
野菜用洗剤のタイプ別おすすめ6選
野菜用洗剤の3つのタイプには、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
タイプ別のおすすめ商品についても、併せてご紹介していきます。
パウダータイプのおすすめ2選
野菜用洗剤の中で最もメジャーなのが、このパウダータイプの商品です。
使用時は、水に溶かして使います。
後にご紹介する水溶液タイプと比べ、大量に購入しても保存に困らない点などがメリットです。
原料はホタテの貝殻!安心して使用できる商品です。
こちらの商品を混ぜた水に5分~10分程度つけ置きした野菜を、水ですすいでから食べるだけ!
手軽なのにびっくりするほど汚れが取れるということで、大変人気があります。
こちらは北海道産の天然ほっき貝を原料としている商品。
水に溶けやすくて使いやすいだけでなく、野菜をつけ置きしたあとは水ですすがずそのまま食べられるというのが特徴です。
水溶液タイプのおすすめ2選
パウダータイプ同様、水に溶かして使う水溶液タイプ。
パウダータイプと違って、塊ができたりせずにスッと水に溶けてくれ、また粉が飛んだりせず使いやすいというメリットがあります。
イオン化したミネラルと、特殊ゼオライトが配合されているというのがこちらの商品の特徴。
汚れや農薬だけでなく、食中毒菌までしっかり死滅させてくれます。
主成分はホッキ貝の貝殻。
汚れ・残留農薬・菌などの除去はもちろん、野菜の鮮度を保つ効果も期待できる商品です。
スプレータイプのおすすめ2選
野菜に直接吹きかけて使えるのがこのスプレータイプ。
水で希釈したりする手間が無いという大きなメリットがある一方で、大きい野菜だと大量に吹きかけなければならないため、小さい野菜への使用に向いていると言えます。
野菜にスプレーし、撫で洗いし、最後に洗い流す、という手順で使います。
こちらの商品は、野菜の残留物質を取り除くのに最もふさわしいPH値に設定されたアルカリイオン水素水。
空気に触れるとただの水に変化してしまう優れものですので、小さなお子さんにも安心して使用できますね。
ホタテの貝殻の粉末に特殊な粘土をまぜて粒状に成形された「シェルボール」を水に入れれば、洗浄液のできあがり!
こちらの洗浄液を野菜にスプレーして使います。
シェルボールは何度も再利用ができるので、環境にも優しい商品です。
まとめ
本記事では、
流水を使った基本的な野菜の洗い方
洗剤や重曹を使った野菜の洗い方
おすすめの野菜用洗剤
などをご紹介させていただきました。
なお、野菜を正しく洗うためには、洗い方に注意するだけでなく、
調理器具や自身の手を清潔に保つことも重要です。
新型コロナウイルスの流行により、これまでの生活が色々な面で見直されている今日。
これまで何となく野菜を洗っていた…という方は、一度洗い方を見直してみてはいかがでしょうか。